これ、2巻までしか読んでいないのに、何か悔しいけど、、心を掴まれたーっ!
って感じです。
だって、表紙は、メイドさんがいたりして
ちょっとマニアックなお話でしょ、、と、思いきや、凄くシッカリした内容だったのです。
内容は、田舎の潰れかけた温泉と、いわゆる"オタク界(?)"という異色な組み合わせから成っていて・・・
限界集落と呼ばれる、村の半分以上が65歳を越えている 若者のいない村。
そこの廃屋のような温泉宿を、何故か 都会から逃げ出してきた人たち(実は有能な人生の落伍者?)が
復活させていく、というお話なのですが・・・
だって、この温泉宿ですね、
借金を抱えて、役場や旅館組合なんかから追い出される寸前で、全てがマイナス状態なのです。
それを、とにかく頭を使って、人を使って、ハプニングや運を利用して、立て直していくっ!!
このプロデュース感、先が読めないけど どうしても考えたくなる感じが、たまらなく面白かったです。
なんなのでしょう、この感覚♪
頭脳でのし上がる、下克上!!・・・というと、言いすぎかもしれませんが、
育成ゲームのような、、弱いとされていた者が、強者に対抗していくような、、
ドラマや映画によくある、何かしらの成功パターンが隠されているのだと思います!!
「痛快クスリ(?)」でも入っているような。
具体的には、過疎化の進んだ村って言えば、魅力がないから、とか
住みにくいんだろうから、仕方ないんでしょ・・・と思っちゃうのですが、
ないように見える魅力を、作ったり、探したりすることで
人を惹きつける場所にしちゃうのです♪ それも、"オタク"の方々が、です!!
そういう、頭を使って心を掴むような、うまーい感じ、
私たちが 商品を作るときに、パッケージやキャッチコピーにこだわるのと通じている部分があると思います!
そういう部分で、商品開発や企画の感覚に近いトコロを勉強できた気がします。
何も知らない人に「どれだけ魅せられるか」とか、
素材やお金に頼るだけじゃなく、どれだけ柔軟な発想を持てるか、人の動きを見られるか、とかが、
良いものをお届けしていく上では凄く大切なのですね・・・。
わかっていたつもりだけど、それを具体的に見せられたような感覚です!!
"商品を売る"というより、"魅力を売る"のがホンモノなのかも?
限界集落のひなびた温泉宿は、それだけじゃあ価値は見えてこないけど、、
そこに、ストーリをつけてあげたり、"大正レトロ"とか"いわく付き"みたいな、
ちょっと興味をそそられるような訴求のしかたで、なんとなく価値を感じる、という感覚。
うーん・・・
実家に昔からある、ちょっとよくわからない柄の徳利を、
「何でも鑑定団の○○先生も唸った〜」とかちょっと付け足すと、オークションで
良い値がついたりするのかな?
いや・・・きっとコレだけじゃじゃ売れないですね、、っていうかサギになっちゃう?(汗)
うぅ、勉強不足。。
こういった「地域の活性化運動」のような類のことって、今までは
「クリーン運動」とか「廃品回収」みたいな奉仕活動レベルでしか関わった事がなかったのですが、
このマンガのような、掃滅寸前の集落を立て直す!っていうレベルの大規模なことも、
やってみたくなっちゃいました!!
もう、読みながらウズウズ。
あーーっ、でも、それにはまだ、私は実力不足すぎます。。
だって!!新年1発目から、遅刻しちゃうくらいなのですもの・・・。
実はこの書評も、いつも期限ギリギリですし、本当に トホホ、、って言いたくなるくらい。
まずは、そこからでした。。
でも・・・必ず、実力つけるぞーっ!!
そして限界集落だって、ボコボコと復活させたい!!
活発な日本、待ってろよっ。
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