私、初めて漫画で泣きましたっ!!
ベタな感動モノならウルッとする程度だと思いますが、コレは、ウゥゥー!!っと泣けちゃいます。
この漫画、実は勧められて読むことにしたのですが・・・
最初は、あまり漫画らしくないタッチの表紙の絵(失礼ですが。。)を見て、
「なんかすごくマジメな漫画そうだけど、、最後まで読めるかな(汗)」
と、そんなに期待せずに読み始めました(度々スミマセン。。)
それで、読み始めてみたら案の定!
「・・・うぅ、横文字の名前や地名が沢山でてくるし、いきなり《ヘビ》の話するし
絵もやっぱりなんだか慣れないし、、こりゃギブアップするかも・・・。」と
十数ページで挫折間近。。
でも勧められた手前、1巻ぐらい最後まで読まなきゃ!と思い、
眠たい目をこすりつつ、読み進めました。
そしたら、ウンウン、主人公は"エウメネス"っていう男の子か。と、
なんとなく名前がわかるようになってきて・・・すると、
「む!?この漫画、好きかも♪」
と、読むのが愉しくなってきたのです。
絵に関しても、だんだんと感心してきます。
だって、表情の描写が、もの凄く細かいのですっ!!
台詞だけでは感じ取りづらい感情の動きまで、絵でしっかり伝わって来るから・・・
カタカナだらけで分かりづらいと思ったのですが、
自然とこの漫画の世界に引き込まれていきましたっ♪
更に、グロテスクな描写もありますが、それもまたウルウルポイントに
繋がっていたりして、より、登場人物に感情移入することができてしまうのです。
そしてそして、この漫画の1番の魅力は、やはり、
なんと言っても主人公「エウメネス」!
彼の魅力を簡単に説明しますと・・・
彼は、例えるならば・・・
いたずらをしない一休さん!しかも一休さんよりスゴそうっ!!
幼い頃から口が達者で いちいちトンチが利いているし、
生きるために必要な能力は、全て先天的に備わっているぐらいの優等生。
読書家だから知識も豊富で、ユーモアセンスもあり、
コミュニケーション能力も高い上に、ちゃんと人の心を察して気遣える♪
手先も器用でモノづくりの才能が尋常じゃない!!
完璧でしょう・・・。
彼がもし、今の時代にいたならば、いろんな業界のエラい人たちから
スカウトの声がかかって止まないと思います。
でも、自分の子供だったとしたら、、おそらく、扱いきれないです(汗)。。
そんな、ヒーローのように凄い人なのに、
何故か親近感が湧く・・・これがきっと、魅力なのだっ!!
そんなエウメネスの少年期のお話の中から、
強く私の心を動かしたところを1つ、ご紹介いたします!
ある日エウメネスは、父の死により、無実の罪を被せられるなど
一気に波乱の人生が始まります。
身分は落ち、自分の奴隷であったはずの人間に虐げられ、
町の人々からは蔑んだ目で見られるように・・・。
そんな中、強欲な富豪に「身」を買い取られ、町を出ることになるのです。
ここからはハンカチの用意が必須なほど、最強にウルウルゾーン。
最近涙を流すことがないなぁ~、と思う方は、是非、
せめてこのシーンまでは読んでみてくださいっっ!!
(3巻ぐらいです! が・・・ここまで読んだら、もっと読みたくなりますよっ♪)
そしてそのとき、私の心を打ったエウメネスの台詞が、こちら。
「よくもぼくをだましたなァ!! 今までずっと・・・!」
これ、頭から離れません。。
このシーンこそ、本当に、漫画だからこそ泣けたのだと思います。
登場人物それぞれの胸のうちに、それぞれの悔しさや悲しさや怒りの感情が溢れ、
もう何がなんだか分からないぐらいに交錯して、読んでいる私は、泣いてしまったのです。
でも、彼は涙を流しながら一通り叫び終えると、
すぐにケロッと平常心を取り戻しました・・・。
そんなところに「やっぱり、この子は強い!だからこの話には、
まだまだ続きがあるんだ♪」と思わせられ、気持ちよく次の話を読みにかかってしまうのです。
この、漫画(作者)にシッカリ心を操られている感じがまた、たまらなく気持ちよかったですっ!!
そしてこの先、遂に「アレクサンドロス」などが登場して、本番が始まった雰囲気に♪
1巻で気になっていた「ヘビ」についても、紐解けはじめ・・・
きっと、ここからさらに面白い話になっていくのだと思いますっ!
(現在6巻までしか発売されておらず、お話はまだ途中。)
とにかく私は、この漫画を読んで、エウメネスという人を凄く尊敬しちゃいました!!
(実際の歴史は全く知りませんが〈汗〉)
自分も彼のように、強く、賢く、温かく!生きていきたいです。
人に良く思われるために何かをするのではなく、
本当に人を思いやって、自分のことも考えて行動することが
いかに美しいか、知れた気がします。
それにしても異文化の物語に、ここまで入り込めるとは思いませんでした。
続きの発売が待ち遠しいっ!!あと・・・
この作者さんの、他の漫画も読んでみたくなりました!
そのときは、またご紹介させていただくかもしれません♪
皆様も、『ヒストリエ』よろしければ是非!!
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